サステナブルファイナンス
国内外のサステナブルファイナンス市場は近年拡大しており、この傾向は今後も継続していくものと考えています。
大和証券ではサステナブルファイナンスにいち早く取り組んでおり、2008年には個人向けに、国内初のインパクトインベストメント債券「ワクチン債(Vaccine Bond)」を販売しました。
国内外の基準整備にも取り組んでおり、2017年・2020年には環境省のグリーンボンドガイドラインの検討会を務めた他、2020年には国際資本市場協会(ICMA)のアドバイザリー・カウンシルに、アジア引受業者として唯一選定されました。
2020年、大和証券グループでは、大和証券の引受体制を更に発展させ、サステナブルファイナンス専門チームを設置しました。お客様である投資家、発行体のニーズに合ったサステナブルファイナンスに係る商品・サービス・ご提案を提供するとともに、サステナブルファイナンスの普及・拡大に貢献すべく、努めています。
サステナブルファイナンスの推進

サステナビリティ・ソリューション推進役
清水 一滴
大和証券グループにおいてサステナブルファイナンスの推進について取り纏め、先導しています。
1998年から社債発行をはじめとするファイナンス実務を担っていますが、投資家・発行体を含めて、サステナビリティを重視する近年の意識の高まりは経験したことがない状況です。
なぜ、大和証券グループは「サステナブルファイナンス」を推進しているのでしょうか。
大和証券が2008年に国内で初めて販売した「ワクチン債」は、開発途上国の子どもたちに必要とされている予防接種という社会課題のための資金を調達できる仕組みです。
ESG関連のファイナンスのパイオニアであり、以降、市場開拓・拡大のトップランナーとして走り続けています。
SDGsは、2015年に取り纏められた、2030年に向けた行動指針です。
その特徴は「ダイバーシティ=多様性」と共に「地球上の『誰一人取り残さない(leave no one behind)』」という概念にあります。
パリ協定の実現に向けた温室効果ガスの削減目標に向けて、設備投資・研究開発に巨額な資金が必要となります。
また、震災を経験した観点から防災・インフラ、そしてウィズコロナ時代の社会という観点からは医療・教育・食糧システムについて、その重要性が更に増しており、巨額な資金が必要です。
2030年に向けた環境課題・社会的課題は、「遠い・未来」の出来事ではなく、「近い・現在」生じているものです。
大和証券グループは、「ダイバーシティ」「誰一人取り残さない」というコンセプトの下、環境課題・社会的課題のソリューションに繫がる「サステナブルファイナンス」を、2030年に向けてトップランナーとして積極的に推進していきます。
主な実績
<国内>
- Sustainability Linked
- 2023年3月16日
鹿島建設株式会社
- Sustainability
- 2023年3月3日
南海電気鉄道株式会社
- Green
- 2023年2月22日
東急不動産ホールディングス株式会社
- Green
- 2023年1月18日
東急リアル・エステート投資法人
- Sustainability
- 2022年12月9日
国立大学法人東京工業大学
- Green
- 2022年12月9日
サムティ・レジデンシャル投資法人
- Green
- 2022年12月9日
京都市
- Sustainability Linked
- 2022年12月2日
株式会社資生堂
- SustainabilitySustainability Linked
- 2022年11月30日
東急株式会社
- Transition
- 2022年11月17日
東邦ガス株式会社
- Sustainability
- 2022年10月21日
KDDI株式会社
- Green
- 2022年10月14日
東京都
- Green
- 2022年10月7日
住友金属鉱山株式会社
- Sustainability
- 2022年9月16日
株式会社群馬銀行
- Green
- 2022年9月8日
インフロニア・ホールディングス株式会社
- 2022年8月5日
新関西国際空港株式会社
- Sustainability Linked
- 2022年7月6日
日本電気株式会社
- Green
- 2022年6月10日
サンケン電気株式会社
- Green
- 2022年6月9日
相鉄ホールディングス株式会社
- Sustainability
- 2022年6月3日
エア・ウォーター株式会社
- Green
- 2022年5月18日
住友商事株式会社
- 2022年4月14日
富士フイルムホールディングス株式会社
- SDGs-IPO
- 2022年4月13日
フルハシEPO株式会社
2021年度
- 【Transition】日本航空株式会社(2022年02月22日)
- 【Sustainability】NECキャピタルソリューション株式会社(2022年02月22日)
- 【Green】朝日印刷株式会社(2022年01月28日)
- 【Sustainability】名古屋鉄道株式会社(2021年12月10日)
- 【Social】国立大学法人東京大学(2021年12月10日)
- 【Sustainability】阪急阪神ホールディングス株式会社(2021年12月03日)
- 【Sustainability Linked】東急不動産ホールディングス株式会社(2021年10月05日)
- 【Sustainability】横浜冷凍株式会社(2021年9月17日)
- 【Green】SCSK株式会社(2021年6月1日)
2020年度
- 【SDGs-IPO】テスホールディングス株式会社(2021年03月24日)
- 【Sustainability Linked Green】株式会社髙松コンストラクショングループ(2021年3月12日)
- 【Sustainability】株式会社新生銀行(2021年3月5日)
- 【Social-PO】株式会社学研ホールディングス(2021年2月26日)
- 【Sustainability】三井不動産ロジスティクスパーク投資法人(2021年2月5日)
- 【SDGs-IPO】株式会社ポピンズホールディングス(2020年12月21日)
- 【Green】中日本高速道路株式会社(2020年11月25日)
- 【Green】株式会社住友倉庫(2020年10月)
- 【Green】センコーグループホールディングス株式会社(2020年9月11日)
- 【Green】大和証券オフィス投資法人(2020年9月4日)
2019年度
- 【Social】株式会社学研ホールディングス(2020年3月6日)
- 【Green】大建工業株式会社 国内建材業界初のグリーンボンド発行(2019年9月13日)
- 【Green】株式会社住友倉庫 国内倉庫会社初のグリーンボンド発行(2019年9月13日)
- 【Sustainability】株式会社商船三井 国内初の個人投資家向けサステナビリティボンド発行(2019年7月12日)
- 【Green】オリックス不動産投資法人(2019年7月11日)
2018年度
<海外>
- Blue
- 2022年12月29日
中米経済統合銀行
- Green
- 2022年9月
AfDB(アフリカ開発銀行)
- Sustainable development
- 2022年9月
IDB(米州開発銀行)
- 2022年4月
AfDB(アフリカ開発銀行)
2021年度
Activity
メディア出演報告
経済教養番組「まなびや-17」

ESG投資をわかりやすく伝えるBS-TBSの経済教養番組「まなびや-17(セブンティーン)」に大和証券エクイティ調査部の山田雪乃が出演しました。
当番組は、大和証券公共法人部、デット・キャピタルマーケット第二部、サステナビリテイ・ソリューション推進部監修のもと、SDGs初心者を対象に企画され、企業のSDGs達成に向けた取組みを紹介しました。
<番組内でご紹介した発行体 ※出演順>
- 富士フィルム株式会社
- 独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構
メディア出演報告:経済教養番組「サステナブル な毎日~経済が未来のためにできること~」
メディア出演報告
経済教養番組「サステナブル な毎日~経済が未来のためにできること~」

ESGをわかりやすく伝える番組「サステナブルな毎日 ~経済が未来のためにできること~」(BSテレビ東京放送)に大和証券 チーフESGストラテジストの 山田雪乃が出演しました。
当番組は、大和証券 公共法人部、デット・キャピタルマーケット第一〜三部が全面的に監修を行いました。ビジネス層や社会貢献に関心の高い大学生を対象 に企画され、SDGs 達成に向けた企業活動や資金調達方法を事例に沿って紹介しました。
<番組内でご紹介した発行体 ※出演順>
- 株式会社ポピンズホールディングス
- 株式会社学研ホールディングス
- 日本電産株式会社
- 独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構
- KDDI株式会社
ICMAの「グリーンボンド原則・ソーシャルボンド原則アドバイザリー・カウンシル」への選出
大和証券株式会社は、国際資本市場協会(International Capital Market Association、以下「ICMA」)のグリーンボンド原則・ソーシャルボンド原則(以下「グリーンボンド原則等」)のアドバイザリー・カウンシル(Advisory Council)に、アジアの引受証券会社として唯一のメンバーに選出されました。
今回の本アドバイザリー・カウンシルへの選出に関しては、SDGs 債に関連した取組みや成果が評価されたものと考えており、当社グループは従来のグリーンボンド、ソーシャルボンド、サステナビリティボンドに加え、サステナビリティ・リンク・ボンド、トランジションボンドといった新たな枠組みの確立・発展に向けて努めると共に、引き続き持続可能な社会の創造に向けて貢献していきます。
IFC ESGスコアリングサーベイ トップパフォーマーに選出(2020年7月)
大和証券は、国際金融公社(IFC)が引受業者向けに、初めて実施したESGサーベイにおいて、最上位グループであるトップパフォーマー(44社中6社のみ)に選出されました。
主なチェックポイント
- ESGに関するポリシー
- ESG関連商品の取り扱い状況
- ステークホルダーとの連携
- 環境負荷低減への取り組み
- 非財務情報のレポーティング状況 等
MSCI社のESG格付けにて、大和証券グループ本社が最上級の「AAA」に格上げ(2022年12月)
MSCI社はESG指数の世界最大手です。
当該ESG格付けは、グローバルで産業毎に相対評価され、AAA~CCCの7段階で決定されます。当社の本業におけるSDGs達成に向けた取組みが、外部機関から高く評価されました。
セミナーの開催
大和証券グループでは、発行体、投資家、評価機関の皆様にご協力をいただきながらサステナビリティに関する様々なテーマのセミナーを開催しています。最先端のトピックや考え方をお客様に情報発信することにより、サステナブルファイナンスの普及拡大を目指していきます。

2023年2月3日
第12回
カーボンニュートラル実現に向けたロードマップ

2022年11月25日
第11回
ソーシャルボンドが切り拓く未来

2022年8月30日
第10回
今求められるESG開示とその活用
エンゲージメントミーティングの実施
大和証券グループでは、サステナブルファイナンスのさらなる深化を目指し、発行体・投資家との間のエンゲージメントミーティングをアレンジしています。
SDGs債発行体に対して、投資家の率直な意見を伝える場を用意することで、発行体・投資家双方にとって、より良いSDGs債市場の発展に寄与します。

- 自動車リサイクル促進センター × 北九州市(2022/11/30)
2022年11月30日、自動車リサイクル促進センター様と、サステナビリティボンドの発行体である北九州市様との間で、エンゲージメントミーティングを実施しました。
地域振興と交通インフラ整備によるグリーン社会の実現

- JRTT×きらぼし銀行(2021年4月)
今求められる学生支援の在り方

- 日本学生支援機構×日本赤十字豊田看護大学(2021年1月)
地域密着型セミナーの開催 -SDGs×地域振興-
2021年以降、全国各地の支店においてSDGs達成に向けた各団体の取組みを紹介するセミナー(ウェビナー)を開催しています。
詳細はこちらをご参照ください。