サステナビリティマネジメント
大和証券グループの経営ビジョン「2030Vision」
「2030Vision」 ~貯蓄からSDGsへ~
大和証券グループはこの度、SDGs の達成期限でもある2030年に向けて、「企業理念」「大和スピリット」に基づく当社グループの目指すべき姿を「2030Vision」として策定しました。
「2030Vision」では、「貯蓄からSDGs へ」をコアコンセプトに、”資金循環の仕組みづくりを通じたSDGsの実現”に取り組んでいきます。

マテリアリティ
「2030Vision」 におけるマテリアリティ
「2030Vision」において、⼤和証券グループが特に注⼒すべき重点分野および重点課題を、「マテリアリティ」として特定しました。
重点分野 | 重点課題 |
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人生100年時代 人生100年時代を誰もが 豊かに過ごせる社会の実現 |
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イノベーション 社会を豊かにするイノベーションの 促進と自らの変革の実現 |
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グリーン&ソーシャル 脱炭素社会への移行の促進と レジリエントな社会の実現 |
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サステナブル経営の基盤
ダイバーシティ&インクルージョン
サステナブルな企業経営を支える多様な個性を認め合い、 誰もが活躍できる社会の実現 基盤の強化 |
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⼤和証券グループ数値目標(KPI)
「中期経営計画“Passion for the Best” 2023」を、「2030Vision」の達成に向けた最初の3年間の戦略と位置づけ、その中ではビジョン実現の進捗を管理するためのKPIを設定しています。
KPIおよび各KPIに関連する重点分野(2023年度達成目標)
財務KPI |
業績
ROE 経常利益 |
資産管理型ビジネス
リテール部門 |
ハイブリッド戦略
ハイブリッド関連 ハイブリッド関連 |
財務基盤
連結総自己資本規制比率 |
非財務KPI |
人材
デジタルIT人材 CFP・証券アナリスト |
資産管理型ビジネス
大和証券預り資産 |
サステナビリティ
SDGs債リーグテーブル 3位以内 応援定期預金残高 2,000億円以上 SDGs関連ビジネス投資残高 1,500億円以上 女性取締役比率 30%以上※2 女性管理職比率 25%以上※3 従業員満足度 80%以上維持 |

- ※12023年度第4四半期
- ※22030年までに
- ※32025年度
マテリアリティの特定プロセス
大和証券グループは、経営ビジョンの策定にあたり、当社グループにとって中長期的に重要な社会課題を抽出し、ステークホルダーとのコミュニケーションや、社会からの要請および当社グループが社会に与えるインパクトを踏まえ、「マテリアリティ(重点分野・重点課題)」を特定しました。
サステナブルな社会と当社グループの価値向上を実現するため、KPIにより取組みの進捗を管理し、「2030Vision」の実現を目指します。
特定プロセス
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サステナビリティ推進体制
大和証券グループでは、サステナビリティ推進に関するグループ方針について議論する場として、2018年より代表執行役社長CEOを委員長とする「サステナビリティ推進委員会(旧SDGs推進委員会)」を設置しています。
サステナビリティの取組みについてサステナビリティ推進委員会で議論し、その内容を取締役会や執行役会へ適宜報告するとともに、必要に応じて審議することとしています。また、サステナビリティに関する重要な方針については取締役会で決議しています。サステナビリティに関する課題への取組み状況に対する取締役会の監督機能に関しては、引き続き強化していきます。
同委員会には、社外有識者の方に常時ご参加いただき、有識者ならではの経験や知見を活かした検討を行っています。
同委員会における議論にもとづき、経営企画部サステナビリティ推進室を通じて、サステナビリティ推進に関わるグループ全体への展開や連携強化、社内浸透を図っています。
取締役会
執行役会
サステナビリティ推進委員会
委員長:代表執行役社長 CEO 中田 誠司
サステナビリティ担当:執行役副社長 田代 桂子
社内委員16名、社外委員3名
サステナビリティ責任者
社内有識者WG
各本部・グループ会社
本社部門
Sustainability Advisory Group
座長:サステナビリティ担当
サステナビリティ関連WG
サステナブルビジネスWG
(各本部・グループ会社・
海外主要拠点)
ESG対応WG
(本社部門)
テーマ別グループ
事務局:経営企画部サステナビリティ推進室
一部の取締役(非業務執行取締役を含む)が委員として参加
サステナビリティ
開示WG
Scope3排出量
モニタリングチーム


(2023年4月1日時点)
サステナビリティ担当 | 当社グループ全体のサステナビリティに資するビジネスの推進、およびサステナブル経営の基盤強化への取組みを統括 |
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サステナビリティ責任者 | 当社グループ内の各組織(各本部・グループ会社)において、SDGs/ESG関連ビジネスの推進およびKPIの進捗管理を実施 |
サステナブルビジネスWG | サステナビリティ責任者のもとで、KPIのモニタリング、SDGs/ESG関連ビジネスの進捗状況の把握、課題の洗い出しおよびそれらの課題に対する施策を企画・実施 |
ESG対応WG | 当社グループのESGに関する外部評価(投資家および評価機関)を参考に、ESG対応を拡充・強化 |
Sustainability Advisory Group | サステナビリティに精通した社内有識者が集まり、当社グループの課題や今後の対応に関する意見交換を実施 |
サステナビリティ開示WG | 部署横断の組織として、統合報告の観点からサステナビリティ情報開示の拡充を目指す |
Scope3排出量モニタリングチーム | 投融資ポートフォリオに係る排出量の計測および目標の設定を実施 |
サステナビリティ推進委員 一覧
委員長

代表執行役社長 CEO
中田 誠司
委員

代表執行役副社長
COO 兼 ホールセール担当
松井 敏浩

執行役副社長
海外管掌 兼 サステナビリティ担当
兼 シンクタンク担当
田代 桂子

執行役副社長
企画管掌 兼 人事管掌
兼 金融・公共法人管掌
荻野 明彦

執行役副社長
リテール担当
新妻 信介

専務執行役
CFO 兼 企画担当
佐藤 英二

専務執行役
人事担当 兼 CHO
白川 香名

常務執行役
CRO
小林 奨

取締役
花岡 幸子

大和アセットマネジメント
代表取締役社長
小松 幹太

大和総研
代表取締役社長
望月 篤

大和証券 専務取締役
グローバル・マーケッツ本部長
兼 グローバル・マーケッツ戦略企画担当
藤岡 智男

大和証券 専務取締役
法人本部長
辻岡 功

大和証券 専務取締役
営業本部長
芹澤 潤一

大和証券 専務取締役
グローバル・インベストメント・
バンキング本部長
山本 徹

執行役員
企画副担当 兼 法務担当
兼 金融経済教育担当
阿部 東洋
社外委員 ※五十音順

早稲田大学 政治経済学術院 教授
経済産業研究所 ファカルティフェロー
有村 俊秀

En-CycleS(持続可能な対話の輪)
独立コンサルタント
日本サステナブル投資フォーラム(JSIF)理事
岸上 有沙

真和総合法律事務所
パートナー弁護士
高橋 大祐
サステナビリティ推進のあゆみ
2015年9月
SDGs(持続可能な開発目標)採択
SDGs(持続可能な開発目標)は、国連加盟国と多様な組織、人々によってつくられ、国連で2015年に採択された人類共通の17個の目標です。この目標達成に向けて各国が積極的に取り組むことが約束されました。大和証券グループは、SDGsを世界を牽引する重要な目標と捉え、国内外で事業を展開していく上で重要な共通言語として、社会課題にアプローチしていきます。
2018年2月
サステナビリティ推進委員会(旧SDGs推進委員会)の設置の公表
2018年度より、代表執行役社長CEO中田誠司を委員長とした「サステナビリティ推進委員会(旧SDGs推進委員会)」を設置しています。有識者である社外委員の方にご参加いただくことで、新鮮な発想や最新の情報を取り入れ、サステナビリティに資する取組みを改善・向上させながら、グループ横断的にサステナビリティを推進しています。
2018年4月
「中期経営計画(2018年度~2020年度) “Passion for the Best” 2020」の策定
中期経営計画“Passion for the Best” 2020では、経営戦略の根底にサステナビリティの観点を取り入れ、基本方針として、 「クオリティNo.1のコンサルティング力による付加価値の高いソリューションの提供」と、 「ハイブリッド型総合証券グループとして新たな価値の提供」を掲げました。お客様の資産の拡大と日本経済を牽引する企業の成長といった好循環を生む、 「未来を創る、金融資本市場のパイオニア」を目指してきました。
2018年5月
「Passion for SDGs ~大和証券グループSDGs宣言~」の発表
「サステナビリティ推進委員会(旧SDGs推進委員会)」では、大和証券グループのビジネスを通じ、積極的にSDGsに資する取組みを推進していくことを、「Passion for SDGs ~大和証券グループSDGs宣言~」として明文化しました。
2019年5月
SDGsマテリアリティおよびSDGs推進アクションプランの発表
大和証券グループ全体でサステナビリティを推進するためには、トップダウンの推進だけではなく、社員によるボトムアップの取組みが重要だと考え、サステナビリティに関連する取組み事例やアイデアを、社員から幅広く募集しました。アイデアの募集にあたっては、現状で何ができるかを考えるForecastingと、SDGs達成の期限である2030年に大和証券グループが“ありたい姿”を踏まえて、何ができるかを考える、Backcastingの、2つの視点を取り入れました。その結果、Forecastingでは、本部の部署からだけでなく、全国の支店や各グループ会社、海外拠点から4,200個を超えるアイデアが集まりました。また、Backcastingのアプローチでは、社内公募により集まった有志約120名が、2030年の大和証券グループの姿を見据え、その実現に向けた提言をしました。
このボトムアップの取組みから課題を抽出し、ステークホルダーとのコミュニケーションや社外有識者からの助言を通じて把握した社会からの要請を照合して整理し、サステナビリティ推進委員会(旧SDGs推進委員会)での討議を経て「大和証券グループのSDGsマテリアリティ」を決定しました。
また、このボトムアップの取組みから、社会課題解決のために重点的に取り組むべき事柄を抽出し、「大和証券グループSDGs推進アクションプラン “Passion for SDGs”2019」としてまとめました。
2020年5月
2020年度SDGs推進KPIの発表
SDGs達成期限となる2030年まで残り10年となったこの年、持続可能な資金循環を生む“大和版SDGsバリュー・チェーン”構築を目指し、SDGs推進アクションプランの取組みを加速させるため、アクションテーマごとにSDGs推進KPIを設定し、試験的な運用を開始しました。これにしたがって各取組みの進捗状況をモニタリングし、次年度以降の本格運用を見据えて、必要に応じて見直を行ないました。
2021年4月
経営ビジョン「2030Vision」、および「中期経営計画(2021年度~2023年度) “Passion for the Best” 2023」の策定
2030年に向けて、大和証券グループがどうありたいか、またどうあるべきかを役職員全員が共有し、一丸となって共通価値の創造に取り組むべく、2021年5月に、経営ビジョン「2030Vision」を策定・公表しました。
2030Visionでは、「貯蓄からSDGsへ」をコアコンセプトに、資金循環の仕組みづくりを通じたSDGsの実現を目指しています。
なお、「中期経営計画 “Passion for the Best”
2023」は、2030Visionの実現に向けた当初3年間の戦略と位置付けています。
大和証券グループは、今後も、サステナブルで豊かな社会の創造に向けて貢献してまいります。
FY2018-FY2020
前中期経営計画
FY2021-FY2023
新中期経営計画
“Passion for the Best” 2023
未来を共に創るベストパートナー
~Be with you~
基本方針
クライアントファーストと
クオリティNo.1の実現
ハイブリッド戦略による
新たな資金循環の確立
デジタルとリアルのベストミックスの追求
サステナビリティへの取組み
コーポレート戦略
財務・資本/リスクマネジメント/
コンプライアンス/人事/海外
ステーク
ホルダーの
価値・効用の
最大化
基本方針
クオリティNo.1の
付加価値
ハイブリッド型
総合証券としての
新たな価値
デジタル
トランスフォーメーョン


中期経営計画 “Passion for the Best” 2023では、経営戦略の根底にSDGsの観点を取り入れ、「クライアントファーストとクオリティNo.1の実現」と「ハイブリッド戦略による新たな資金循環の確立」という基本方針を継承し、さらに強化していきます。そして、DX推進が重要性を増していることから、「デジタルとリアルのベストミックスの追求」を3本目の柱に掲げています。
これら3点を基本方針とし、お客様に寄り添い、「未来を共に創るベストパートナー ~Be with you~」、となることをスローガンとします。
そして、SDGs/ESGを始めとするサステナビリティへの取組みや、本社部門におけるコーポレート戦略は、個別戦略を支える土台として一層強化していきます。
SDGs Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)

2015年9月の国連サミットで採択された2030年までの国際目標。持続可能な世界を実現するために、17のゴール・169のターゲットを掲げています。開発途上国だけではなく、日本も含む先進国の在り方を問い、その取組みの過程で地球上の“誰一人取り残さない(No one will be left behind)”ことを誓っていることが特徴です。