企業市民活動

ボランティア活動をはじめとする地域活動は、視野を広げ、新たな価値観をつくることにつながり、仕事や人生にも良い影響をもたらすと考えています。
大和証券グループでは、当社主催や他社との共催によるボランティア活動や社員への気づきにつながる啓発イベントなど、イントラネットを活用して紹介するほか、表彰制度を設けるなどして、活動機会の拡大に努めています。また、2019年度からボランティア休暇を導入し、ボランティア活動に参加しやすい環境整備も進めています。

ボランティア活動の推進に向けた取組み

社長賞制度
大和証券では、社員のさまざまな功績に対し、表彰を行なう社長賞制度を実施しています。2007年度よりボランティア表彰制度を設け、年2回、継続的かつ自主的に地域支援活動を行なう社員・グループを表彰しています。
社内ネットワークを活用した情報発信
社内誌「不二」
社内誌「不二」

社内報「不二」内に「Road to 2030 –Sustainability Highlights-」というコーナーを設け、ベストプラクティスを紹介しています。また、社内テレビ放送を活用し、情報共有を図っています。

社員による募金活動

「ジーンズ・デイ」の実施

JEANS DAY

新型コロナウイルス感染症の影響を受けている方へのチャリティーを目的に、月に1日、役職員がカジュアルな服装で出社し、募金活動をするイベント「ジーンズ・デイ」を開催しています。社会貢献活動への参画機会を創出するとともに、日頃と異なる雰囲気・コミュニケーションスタイルがうまれ、風通しの良い職場環境・社員のエンゲージメント向上に寄与しています。

サンタチャリティプログラム

大和証券グループ役職員やOB・OG有志が子どもたちにクリスマスプレゼントを寄付する活動「サンタチャリティプログラム」を2017年から実施しています。集めた寄付金でお菓子やおもちゃのセットを購入し、公益財団法人パブリックリソース財団を通じて全国の児童養護施設や母子生活支援施設、子どもを支援するNPO等へ贈ります。

社員による募金活動の実績

  単位 2020年度 2021年度 2022年度
参加者数 (人) 3,030 20,946 19,288
寄付総額 (万円) 1,280 3,081 2,979
寄付先のべ数 (団体) 99 129 157
  • 専用口座への振込件数を参加者数としてカウント

収集ボランティア

当社グループでは、社員が気軽に参加できる取組みとして、以下のプログラムを推進しています。収集品は換金され、寄付先団体の活動資金として、開発途上国や医療、障がい者支援活動などに役立てられています。

収集ボランティア例
  • 本の寄付「こどものみらい古本募金」(寄付先:子供の未来応援基金)
  • 書き損じはがき・切手類の寄付(寄付先:世界の子どもにワクチンを日本委員会、地球の友と歩む会)
  • 余剰カレンダーの寄付(寄付先:災害や地域活動支援などを行なう団体を対象に年度ごとに決定)

TFTプログラムへの参加

TFTプログラムへの参加の写真

当社グループでは、NPO法人TABLE FOR TWO Internationalが展開する「TFTプログラム」に、2013年春より参加しています。これは、社員の購入する飲食物の代金の一部が開発途上国の学校給食費に充てられる、開発途上国と先進国の食の不均衡を是正する取組みです。
本店ビルのカフェと大和総研の社員食堂でのTFTメニュー導入や大和ファシリティーズがグループ内に設置している飲料自動販売機の売上1本あたり1円の寄付、また社員の健康増進を目的とした「KA・RA・DAいきいきプロジェクト」のポイント交換商品の一つにするなど、活動に参加できるプラットフォームの拡大を図っています。

株主優待品の寄付

大和証券グループ本社では、株主の皆様への株主優待制度を実施しています。その制度の運用のなかで、株主の方の転居などの理由から返却された優待品や当社グループの保有株式等に対する発行会社からの優待品を、NPOや公益財団法人など、さまざまな団体へ寄付を行なっています。

国内の取組み

「海岸美化プロジェクト」に参加

鹿児島県内の複数のロータリークラブ主催で「海岸美化プロジェクト」という海岸清掃が実施されました。昨今、問題化しているペットボトルやレジ袋等の海洋ごみを少しでも回収したいという思いで、大和証券 鹿児島支店より8名が参加しました。
当日は小雨が降る中、総勢200名程が参加。喜ばしいことにごみの量は少なく、予定時間より早く終了しました。閉会式後にお弁当が配られ、終了後には温泉に入り、心も体も満たされた1日となりました。

大和証券 鹿児島支店の参加者
大和証券 鹿児島支店の参加者

社内美化活動で排出した不要品のリサイクル

大和証券ビジネスセンターでは、各部に溜まった不要品(使用しなくなったプラスチック類コンテナ・トレー類、破損または老朽化した机・椅子・袖机等)について初めて全社的に回収・廃棄し、大規模な断捨離を社内美化活動として実施しました。その際に生じた不要品の回収・廃棄にあたり、分別回収を徹底し、リサイクル率を向上。循環型社会の形成に寄与しながら、社内環境改善を達成しました。

実施結果表
実施結果表
リサイクル施設に持ち込むため不用品の分別回収を徹底
分別回収された不用品
分別回収された不用品

REITによる投資活動を介した地域社会への貢献

大和リアル・エステート・アセット・マネジメントでは、運用を受託している投資法人や受託及び助言を行っているファンドを通じて、社会課題に対する取組みを進めることで地域社会への貢献を果たしています。

地域社会の持続的な発展に向けた取組み

大和証券オフィス投資法人では、街づくりに関する各種協議会への参加や地域イベントへの参加協力等を通じて、地域社会の持続的な発展への貢献に向けた取組みを行なっています。
また、保有するオフィスビルの敷地におけるシェアサイクル/カーシェア用ポートの設置やキッチンカーの誘致等の取組みを行ない、テナント従業員、居住者、および地域住民等の社会生活上の利便性向上を図っています。災害等緊急事態への備えとして保有するビルの入居者向けに防災訓練の実施なども行なっています。

キッチンカーの誘致(Daiwa中野坂上ビル)
防災訓練の実施(新宿マインズタワー)

ヘルスケア施設における取組み

大和証券リビング投資法人では、ヘルスケア施設におけるオペレーターの現場業務や施設居住者向けサービスに対する理解を深めることを目的として、運用会社の社員が年に数回、全国に保有するヘルスケア施設を訪問し、交流イベント(家族懇親会、敬老会等)や従業員体験研修への参加、日常作業のお手伝い(清掃、中庭植栽の剪定等)等の取組みを行なっています。今後も、地域社会への貢献の一貫として、積極的にこの取組みを続けてまいります。

夏祭りの様子(アルファリビング高松駅前)
植栽剪定の様子(アルファリビング高松百間町)

解体予定ビルの解体祭を開催

解体予定のDaiwa御成門ビルについて、地域の方々に最後の感謝を伝えることを目的とし、解体祭を開催しました。同イベントでは、解体されるビルの床や壁に絵を描いたりアート作品を作ってギャラリーにする「参加型ペイント体験」や、リソグラフという印刷手法を用いて昔から現在までのビル周辺の写真を印刷することができる「リソグラフワークショップ」、解体廃材が新たなコンクリートになるまでの工程に触れることができる「再生コンクリート技術展示」などを実施しました。

Daiwa御成門ビル解体祭の様子

海外拠点の取組み

大和証券キャピタル・マーケッツ アメリカの活動

地球環境への取り組み:植物保全ボランティア

大和証券キャピタル・マーケッツアメリカ(以下、「DCMA」)では4月のアースデーに合わせ、ニューヨーク州ガバナーズアイランドでのガーデニング等植物保全ボランティア活動に参加しました。当日は様々な部門から約20名の有志の社員が参加し、島内の植物の生息を守り、春の栽植に備えるために外来種の除去、除草等の園芸作業に従事し、美しい島を保つために尽力しました。
こうした自然保護へのボランティア活動を通して、社員一人一人の環境問題に対する意識を高めることで、今後もDCMAは地球環境保全に取り組んでいきます。

男女平等、女性のエンパワーメントを支援するイニシアチブ

DCMAでは、2022年度に女性のキャリアの形成、能力開発、リーダーシップ促進を目的とした「Elevating Women in Leadership」プログラムを開始し、さまざまな部門の女性同士の意見交換の場や能力開発の機会を提供しています。プログラム参加女性社員とシニアマネジメント参加の昼食会ではキャリアアップに関する課題や現場で抱える問題など、それぞれの経験や知識を共有することでリレーションシップを深め、女性が飛躍するヒントを得る機会としました。
今後も女性が活躍できる環境を整え、リーダーシップを担う女性人材を育成するための取り組みを行うとともに、女性のマネジメント層への参画を後押ししています。

ウェルネスイニシアチブ

DCMAでは“Just for the Health of It”というイニシアチブを掲げ、社員の健康に対する意識を高めるため、職場でのバーチャルウェルネスプラットフォームを提供するBright Breaksのサービスを導入しました。同社は場所や時間を問わずマイクロウェルネスブレークのためのヨガやフィットネスをはじめ、栄養学、自己啓発に至るまで幅広いテーマについて毎週300を超えるライブプログラムを提供しており、DCMA社員は就業時間中においても短時間の休憩をとることで、仕事のパフォーマンスを向上させることができます。また、米国メンタルヘルス啓発月間にはセルフケアを促進するための講座やセラピーマッサージを社員に提供しました。
DCMAでは今後もこうした活動を通じて社員のストレスを軽減させ、健康的なワークライフバランスを保つ取り組みを行っていきます。

大和証券キャピタル・マーケッツ ヨーロッパの活動

環境負荷低減への取組み

大和証券キャピタル・マーケッツ ヨーロッパリミテッド(以下、DCME)は、エネルギー効率化、リサイクル、再利用を促進し、二酸化炭素排出量を削減する取り組みを続けています。現在、ロンドンオフィスのガス使用によるCo2排出量はオフセットされており、英国にある3つのデータセンターのうち2つが 100% 再生可能エネルギーに転換されています。3つ目につきましても、現排出量は0.1 MTCO2e未満で、2025年までの再生可能エネルギーへの転換を目指しています。

慈善活動への支援

DCME は、近隣のコミュニティとの結びつきを強化する取り組みを重視しており、慈善活動への支援を続けています。食糧貧困への支援、不利な立場にある人のメンタリング、地元のフードバンクの支援を含むジェンダーと健康の平等などに取り組んでいます。

ハックニー・フードバンクでボランティア活動をするDCMEの社員

女性活躍の推進

DCMEは金融業界における女性憲章に署名しており、銀行業界における、特にシニアレベルの女性の代表者を増やす取り組みを実施しています。 現在、DCMEの執行役会の50%、取締役会の44%が女性です。2022 年、DCMEの平均男女間賃金格差が 38.8% から 30.9% に減少したという成果も報告されています。取締役会と執行役会は、包括的かつ多様な労働力と、生まれや個人的特性に関係なく誰もが成長できる環境を確保する必要性を認識しています。

2023年国際女性デーイベントをDCMEが主催

大和証券キャピタル・マーケッツ シンガポールの活動

視覚障がい者によるマッサージ

2022年9月30日、大和証券キャピタル・マーケッツ シンガポール(以下、大和シンガポール)は、視覚障がい者支援団体のSingapore Association of the Visually Handicapped (SAVH)と協力し、同社のスタッフにヘッド・ショルダーマッサージを提供しました。マッサージは、SAVHのモバイル・マッサージ・チーム(MMT)に所属する、資格を持った視覚障がいのあるマッサージ師が行い、スタッフのデスクワークによる疲労解消に役立ちました。同社は、この取り組みを支援することで、視覚障がい者の雇用機会の拡大と、より包括的な社会の実現に貢献したいと考えています。

食料品寄付キャンペーン

大和シンガポールは、非営利団体「Free Food For All(FFFA)」と提携し、2週間にわたり食料品寄付キャンペーンを実施しました。この取り組みは、シンガポールの貧困層に属する人々に、栄養価の高い食料品を無料で提供することを目的としています。食料品寄付キャンペーンは、低所得世帯の子どもたちを対象にしており、同社からの寄付品が50人の子どもたちに届けられました。同社はこの取り組みを通じて、貧困層の栄養不良改善とインクルーシブな社会の実現を支援しています。

衣料品寄付キャンペーン

大和シンガポールでは、グリーンスクエアと協力して、衣料品寄付キャンペーンを開催しました。グリーンスクエアは、シンガポールの家庭や組織に衣料品リサイクルサービスを提供し、3Rs(Reduce, Reuse, and Recycle)を推進することにより、環境に配慮した意識向上を目指しています。同社社員より多く衣料品寄付が寄せられ、3Rsを活用した環境保全に貢献しました。

大和証券キャピタル・マーケッツ 香港の活動

大和カップ2022

大和証券キャピタル・マーケッツ 香港は、国際交流と子どもたちの健康促進を目的とし、スポンサーとしてJFC(Japanese Junior Football Club)のクラブ運営をサポートしています。2022年10月8日にJFCと協働して「大和カップ2022」を開催しました。同社のスタッフとその家族も参加し、現地チームとのサッカー試合の他、子どもたちに日本の遊び(折り紙、けん玉など)を紹介するなど、楽しい文化交流イベントとなりました。

大和証券キャピタル・マーケッツ 韓国の活動

「愛の手作り石鹸制作」への参加

大和証券キャピタル・マーケッツ韓国(以下、大和韓国)では、今回、社団法人HANSUPと連携し、非対面での「愛の手作り石鹸制作」活動に参加しました。社会的に疎外された児童の衛生環境改善が切実に望まれていますが、参加者が愛情を込めて自ら手作りした石鹸を提供することで、社会に貢献する良い機会となりました。
従来より、大和韓国はともに生きる社会実現に貢献するため、国内外欠食児童への支援を行なうNGOである「韓国飢餓対策」へ毎月10万ウォンの寄付を行なっております。また、近年韓国でも広く認知されている、適切な「ワーク・ライフ・バランス」の実現を政府が社会全般的に強く進めているため、現地における企業活動もこうした動きに対応すべく努力をしている中、同社においては
①社会奉仕活動への積極的参加推奨(社会貢献活動プログラムの検討及び紹介、週末活動参加職員への代休付与)
②女性が働きやすい職場環境作り(妊娠/出産/育児の各段階における福利厚生の整備:所属部署長の裁量による妊婦の勤務時間調整及び往診時間の付与、授乳室の設置と授乳時間の付与など、育児休暇(法律上3か月)や育児休職(会社規定1年間)制度の定着、韓国で女性の継続就業にネックとなっている子女の小学校就学から低学年(2年生)までの間での育児休職や出退勤の勤務時間調整の柔軟勤務性を導入し、女性社員が生き生きとした会社生活を続けられるように支援)
③ワーク・ライフ・バランス実現のための定時退社督励及び年次休暇取得奨励(年次休暇については期末までの取得計画を経営陣に提出)、福利厚生制度の充実(語学学習など社員の自己啓発費用の支援、健康の増進及び維持に関わる費用の支援など)を努力目標に掲げています。
コロナ禍長期化の際は、全社員のテレワークを積極的に推奨し、ビジネスの継続と社員の安全を同時に図るよう努力しております。同社は今後ともこうしたCSR活動を継続し韓国社会が求める企業の姿に前向きに対応することでより広く韓国社会に貢献できるよう努力していきます。

大和國泰證券股份有限公司(大和台北)の活動

無農薬・無化学肥料による稲作を通じて 地球環境の改善に貢献

大和台北では、2022年7~11月にかけて、無農薬・無化学肥料による稲作を通じて地球環境の改善に取り組む、台中県霧峰にある農協が主催した企画に協賛しました。
同農法を実践する農家を応援するため、約1,940㎡の田んぼに協賛。田植えから稲刈りまで、農家との信頼、協力関係を築きながら稲の生長を見守りました。収穫されたお米は240袋 (1袋480kg)にのぼり、同社のお客様と社員に配布しました。普段は贈り物をお受け取りにならないお客様が本企画の趣旨に賛同し、お米を受け取ってくださったという事例もありました。
これからも大和台北では、お客様を巻き込んだ「SDGs Action」を実践していきます。