デジタル戦略
デジタル戦略の骨子
デジタル戦略の成果ハイライト
- ※2025年9月末時点
- ※AI問合せ応対件数は、大和証券「AIオペレーター」の2025年7~9月における応対件数。AI比率は、 AI応対数/(AI応対数+コンタクトセンター応対数)
- ※Copilot浸透率は、大和証券のMicrosoft 365 Copilotライセンス配布社員のうち、業務への活用ができている社員の比率
- ※営業員の時間創出は、今中期経営計画期間に実施したデジタル施策により創出される大和証券本支店の営業員の業務時間
- ※モバイルアプリダウンロード数は、D-Portのダウンロード数
- ※プラットフォーム提供先金融機関は、システム連携により大和証券のファンドラップを提供している金融機関(公表ベース。予定を含む)
- ※新規デジタルサービスは、「AIオペレーター」「Daiwa Lens」「D-Port」「生成AIチャット」「KOTO」「デジタル認証アプリを用いた口座開設手続き」
デジタル戦略における取組み事例
AIオペレーターサービス
2024年に新NISA制度が始まり、「貯蓄から資産形成へ」の流れが加速しています。こうしたなか、資産形成に新たな関心を持つお客様からのお問い合わせが増加傾向にあります。当社グループでは「AIオペレーターサービス」を導入しました。
サービス開始後、多くのお客様にご利用いただき、リピート率も高水準を維持しています。AIオペレーターはマーケット情報やお手続きに関する問い合わせに対応し、コンタクトセンター全体の電話件数のなかでも重要な役割を果たしています。定型的なご質問やお手続きへの対応を自動化したことで、オペレーターはより高度な相談や付加価値の高いサービスに注力できるようになりました。
オンライントレードのログインにワンタイムパスワード用のメールアドレス登録を必須化したことから、2025年6月から7月にかけて、お客様からの問い合わせが急増しました。コンタクトセンターが逼迫する中、AIオペレーターはピーク時に1日で1.5万件を超えるお問い合わせに応対しました。
大和証券生成AIチャット
大和証券ホームページ上の「よくあるご質問」の情報をもとに応対する「大和証券生成 AIチャット」の提供を開始しました。お客様の多様な質問を柔軟に理解し、図表の活用や関連マニュアルへのリンクを提示し、従来よりも豊富なデータ量でわかりやすく、幅広く対応する新しいAIチャットサービスです。AIオペレーターサービスによる電話応対と当チャットサービスの両輪で、さらなるお客様応対品質の向上に取り組んでいきます。
D-Port
お客様一人ひとりの多様な資産形成ニーズにお応えするため、2025年4月から資産管理や投資に役立つサービス D-Portの提供を開始しました。D-Portは、大和証券口座の有無を問わず、お客様の属性やライフステージに応じて、グループ各社や提携先のサービスをシームレスにご利用いただけるプラットフォームです。生体認証によるパスワードレスログインや、AIを活用した最適な情報・サービスのご案内により、便利でパーソナライズされた体験を提供します。今後は、連携先との協力をさらに強化し、資産管理機能の充実を図るとともに、お客様のご意見を反映した継続的なバージョンアップを通じて、連携資産の拡大や家計診断など、よりパーソナルで実用的な機能・コンテンツの提供に取り組みます。
日本マイクロソフト株式会社と戦略的枠組みに関する契約締結
当社グループは、2025年6月に日本マイクロソフトと、社員のAIエージェント活用による能力最大化とお客様への提供価値の飛躍的向上を目的とした、複数年にわたる戦略的枠組みに関する契約を締結しました。日本の金融機関のAI活用におけるパイオニアとなり、より付加価値の高い金融サービスの提供を目指します。
また「Microsoft Copilot 365」を全社的に導入しました。2025年9月において、利用社員のうち、業務への活用ができている社員の比率は83%となっています。
Sakana AI株式会社とのパートナーシップ契約締結
大和証券株式会社は、2025年10月にSakana AI株式会社と、長期的な戦略的技術パートナーシップ構築を目的とした契約を締結しました。お客様満足度向上を中心に据え、お客様の総資産全体を見据えた資産管理型ビジネスモデルへの転換にいち早く取り組んできた大和証券グループの豊富な知見とSakana AIの革新的なAI技術を融合させることで、デジタル・イノベーションにより非連続的な価値創出を加速させてまいります。