2022年度 大和証券グループ経営方針
~ Passion for the Best ~

2021年度の株式市場は、世界的な経済正常化や新政権への期待の高まりから日経平均株価が30,670円と1990年8月以来31年振りの高値を記録した一方、新型コロナウイルスの感染拡大や地政学リスクの高まりにより調整局面を迎える等、一進一退の展開が継続した1年であった。
このような中、当社グループにおける中期経営計画~“Passion for the Best”2023~は、初年度として順調な滑り出しとなった。中期経営計画の柱となる資産管理型ビジネスモデルへの転換が着実に進捗すると共に、ハイブリッド戦略の推進により、付加価値の高い商品・サービスの創出や収益構造の多様化も進展し、中期経営計画で掲げる「未来を共に創るベストパートナー~Be with you~」に向けて着実に前進した年であった。

2022年度、世界情勢における不透明さが増し、コロナ禍による不安も拭えない中、当社グループは金融・資本市場を通じ、その課題解決に向けて尽力しなくてはならない。中期経営計画2年目となる今年度は、お客様の課題解決に向けた資産管理をご提案すべく総資産アプローチの更なる進展を図ると共に、ハイブリッド戦略により創出されたオルタナティブ資産をはじめ新たな運用の選択肢の提供を進める。また、ハイブリッド戦略を更に進展させることで、マーケット環境の影響をより受けにくい強固な収益モデルを確立していく。同時に、我が国経済の発展に資する成長企業への支援、トランジション・ファイナンスをはじめとした企業のESG/SDGsへの一層のサポート等を目指す。

大和証券グループは本年度120周年の節目を迎える。創業来支えていただいた全てのステークホルダーの皆様に心からの感謝をお伝えすることに加え、時代と共に変化し続ける大和証券グループの姿を改めて知っていただく貴重な機会である。
引き続き、金融・資本市場を通じた社会及び経済の発展に資すると共に、全てのステークホルダーの皆様に必要とされる存在となるべく、サステナブルで豊かな社会の実現のための新たな資金循環の仕組みづくりにグループを挙げて取り組んでいく。

各事業部門のアクションプラン

リテール部門

  1. 1.資産管理型ビジネスモデルの実現
  2. 2.お客様ニーズを捉えた商品・サービスの提供、総資産アプローチによるソリューションビジネスの拡大
  3. 3.外部チャネルとの業務提携を活用したニュービジネス展開と収益化
  4. 4.マスマーケティング及びお客様対応のデジタルシフト、サステナビリティへの取り組み

ホールセール部門

  1. 1.お客様ニーズを捉えた多様なプロダクト・高度なソリューションの提供
  2. 2.高く評価されたリサーチ力を活かしたブローカービジネス基盤拡大
  3. 3.SDGs関連ファイナンスの促進による企業のサステナビリティ支援
  4. 4.デジタル人材拡充とデータ駆動型ビジネスの推進

アセット・マネジメント部門

  1. 1.運用力・発掘力・商品アレンジ力強化による既存事業の拡大
  2. 2.オルタナティブ資産を投資対象とした商品の開発等、新ビジネスの研究開発・事業化
  3. 3.不動産アセット・マネジメント事業における資産運用力強化及び事業基盤の確立
  4. 4.グループ内連携による不動産小口化商品事業拡大など不動産ビジネスの推進

投資部門

  1. 1.優良な投資機会の発掘、投資先のバリューアップ及びモニタリング体制の強化
  2. 2.エネルギー分野でのキャピタル・リサイクリングモデルの推進
  3. 3.継続的なVCファンド運用ビジネスの確立
  4. 4.SDGsを意識した社会的意義のある投資対象の開拓

その他(大和総研グループ)

  1. 1.ITサービスのプラットフォーム化やAI・データサイエンスによる新たな価値の創出
  2. 2.高品質で安定的なサービスを低コストで提供することで、大和証券グループのコストダウンへ貢献
  3. 3.顧客特性に応じた営業体制、ビジネスアナリスト等による顧客ニーズを踏まえた高付加価値の提案活動、データサイエンスや新技術の活用を含むシステムソリューションによる顧客基盤の拡大、新たな事業展開
  4. 4.情報発信と情報収集・意見交換との好循環を起こしてリサーチクオリティを向上する

その他(大和ネクスト銀行)

  1. 1.競争力ある金利の提供と魅力ある新商品・新サービスの提供
  2. 2.グループ内連携の更なる強化、融資ビジネスにおける案件の積み上げ
  3. 3.証券化商品を中心とした運用残高の拡大、マーケット動向を踏まえたポートフォリオの見直し
  4. 4.応援定期預金の残高拡大やESG投融資の促進等への取り組み