PASSION FOR THE BEST
社長ごあいさつ
  大和証券グループ本社 執行役社長 日比野 隆司
 
株主・投資家の皆さまへ

 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

 当期2017年度は中期経営計画(以下、「中計」)の最終年度となります。大和証券グループでは、中計の総仕上げに向けて各施策を着実に進めるとともに、グループ独自の企業カルチャー・DNAと、安定収益の拡大による強靭な経営基盤の確立の双方を更に進化させ、健全な利益を通じた持続的成長を実現してまいります。
 上期(2017年4〜9月)の国内株式市場は、世界経済の回復に伴い輸出や生産が伸び、企業業績が改善したことなどから、堅調に推移しました。米国のトランプ大統領の保護主義的な政策に対する懸念や、北朝鮮の動向をめぐる地政学リスクへの警戒感の高まりから株価が軟調に推移する局面がありましたが、米国株式市場の上昇や円安・ドル高の進行を背景に上期末にかけて上昇し、総じて堅調な市場環境となりました。
 このような環境下、当社グループの上期の連結純営業収益は2,394億円、連結経常利益は689億円、最終利益を示す親会社株主に帰属する純利益は513億円となり、中間配当を1株当たり13円といたしました。また、株主の皆さまへの更なる利益還元といたしまして、2017年10月25日開催の取締役会において、株式総数5,200万株(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合3.12%)および取得価額総額400億円を上限とする自己株式の取得枠について決議いたしました。
 事業部門別の収益構成をみると、グループ全体としてバランスの取れた収益構造の確立に取り組んできた成果が現れており、各部門が補い合い安定した収益が上げられるようになっています。
 リテール部門では、4月に、よりお客様目線を重視した新たな営業推進体制へ移行しました。上期には、米欧の株高局面を捉えたお客様目線での提案が奏功し、外国株式の売買高が大幅に増加する等、成果も表れてきています。今後もお客様の一番近くに寄り添う営業員が、お客様が真に解決したい課題や、お客様自身も気付けていない潜在ニーズを徹底的に考え、“クオリティNo.1”の商品・サービスを提供するために、会社全体の取組みを更に進化させてまいります。
 ホールセール部門のグローバル・マーケッツでは、国内外金利のボラティリティが低水準であったことなどから債券トレーディング収益が低調に推移した一方、グローバル・インベストメント・バンキングでは、上期最大の売出し案件である日本郵政株式会社株式の第2次売出し(案件総額1兆3,089億円)においてグローバル・コーディネーターを務めたほか、国内外M&A案件への取組み等により着実に収益を積み上げました。M&Aビジネス、とりわけ海外企業とのクロスボーダーM&Aは今後も拡大が見込まれる中、当社では7月にSagent Holdings, Inc.およびSignal Hill Holdings LLCの買収により北米M&A体制を強化しており、今後もグローバルネットワークを通じたM&Aアドバイザリー事業を強化してまいります。
 海外部門は、収支改善に向けた取組みに加え、アライアンス先との協働案件による収益拡大の成果もあり、6四半期連続で黒字を継続し、連結収益へ貢献しています。
 個人型確定拠出年金(iDeCo)の加入対象者が拡大され、来年1月には「つみたてNISA」が開始するなど、個人の中長期的・自助努力による資産形成を後押しする制度が拡充されるなか、証券会社が果たす役割はますます大きくなっています。
 当社グループとしましては、今後も、証券市場を通じて、豊かな国民生活と日本の成長戦略に貢献できるよう、グループをあげて取り組んでまいる所存です。

 株主の皆さまにおかれましては、今後もなお一層のご支援とご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。

2017年11月
株式会社大和証券グループ本社
執行役社長 CEO
中田 誠司
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