大和証券グループの経営ビジョン「2030Vision」・マテリアリティ

「2030Vision」 ~貯蓄からSDGsへ~

大和証券グループはこの度、SDGs の達成期限でもある2030年に向けて、「企業理念」「大和スピリット」に基づく当社グループの目指すべき姿を「2030Vision」として策定しました。
「2030Vision」では、「貯蓄からSDGs へ」をコアコンセプトに、”資金循環の仕組みづくりを通じたSDGsの実現”に取り組んでいきます。

大和証券グループのSDGsマテリアリティ ⼈⽣100年時代を誰もが豊かに過ごせる社会の実現に向け、⾦融のプロフェッショナルとして、多様化するお客様のニーズに合わせたソリューションの提供に取り組んでいきます。 ⾦融機能を通じた社会を豊かにするイノベーションの促進に取り組むとともに、お客様へ新たな付加価値の提供に取り組んでいきます。また、ハイブリッド戦略の加速化・⾼度化を通じた⾃らの変⾰の実現を⽬指します。 脱炭素社会への移⾏の促進とレジリエントな社会の実現に向け、社会課題の解決に資する⾦融商品・サービスの提供に注⼒していきます。また、再⽣可能エネルギー分野におけるアドバイザリー業務や事業投資に積極的に取り組んでいきます。 多様な個性を認め合い、誰もが活躍できる社会の実現に向けて貢献していきます。加えて、ひとりひとりの社員が個性を発揮し、働きがいを感じられる組織の構築に引き続き注⼒します。 重点分野「⼈⽣100年時代」、「イノベーション」、「グリーン&ソーシャル」、「ダイバーシティ&インクルージョン」の実現に向けて、サステナブルな企業経営を⽀える基盤を強化し、中⻑期的な企業価値の向上に取り組んでいきます。

「2030Vision」 におけるマテリアリティ

「2030Vision」において、⼤和証券グループが特に注⼒すべき重点分野および重点課題を、「マテリアリティ」として特定しました。

重点分野 重点課題
人生100年時代
人生100年時代を誰もが
豊かに過ごせる社会の実現
  1. 1.豊かな人生100年時代の実現に向けた家計の資産形成・保全のサポート
  2. 2.民間資金による地方活性化の実現
  3. 3.アジア地域の経済成長を金融面から支援
イノベーション
社会を豊かにするイノベーションの
促進と自らの変革の実現
  1. 4.社会を豊かにするイノベーションの実現に向けた企業の新陳代謝の加速支援
  2. 5.新たな付加価値創出に向けた事業ポートフォリオの変革
  3. 6.唯一無二の金融プラットフォーマーとして社会の変革をリード
グリーン&ソーシャル
脱炭素社会への移行の促進と
レジリエントな社会の実現
  1. 7.脱炭素社会の実現を支援するグリーンファイナンス/
    トランジション・ファイナンスの促進
  2. 8.持続可能な社会の実現に資する新たな金融商品・サービスの開発・提供
サステナブル経営の基盤
ダイバーシティ&インクルージョン
多様な個性を認め合い、
誰もが活躍できる社会の実現
サステナブルな企業経営を支える
基盤の強化
  1. 9.付加価値を提供できる人材の育成
  2. 10.多様な個性を認め合い、誰もが活躍できる組織の構築
  1. 11.健全で透明性の高い経営基盤の強化
  2. 12.金融・資本市場の維持発展をリード
  3. 13.次世代につなぐ美しい地球環境の創造
  4. 14.より良い未来のコミュニティ・社会の実現

⼤和証券グループ数値目標(KPI)

「中期経営計画“Passion for the Best” 2023」を、「2030Vision」の達成に向けた最初の3年間の戦略と位置づけ、その中ではビジョン実現の進捗を管理するためのKPIを設定しています。

KPIおよび各KPIに関連する重点分野(2023年度達成目標)

財務KPI
業績

ROE
10%以上

経常利益
2,000億円以上

資産管理型ビジネス

リテール部門
残高ベース収益比率

50%以上※1

ハイブリッド戦略

ハイブリッド関連
経常利益

500億円以上

ハイブリッド関連
経常利益比率

25%程度

財務基盤

連結総自己資本規制比率
18%以上維持

非財務KPI
人材

デジタルIT人材
200名以上

CFP・証券アナリスト
資格取得者数

3,000名以上

資産管理型ビジネス

大和証券預り資産
90兆円以上

サステナビリティ

SDGs債リーグテーブル

3位以内

応援定期預金残高

2,000億円以上

SDGs関連ビジネス投資残高

1,500億円以上

女性取締役比率

30%以上※2

女性管理職比率

25%以上※3

従業員満足度

80%以上維持

  1. ※12023年度第4四半期
  2. ※22030年までに
  3. ※32025年度

マテリアリティの特定プロセス

大和証券グループは、経営ビジョンの策定にあたり、当社グループにとって中長期的に重要な社会課題を抽出し、ステークホルダーとのコミュニケーションや、社会からの要請および当社グループが社会に与えるインパクトを踏まえ、「マテリアリティ(重点分野・重点課題)」を特定しました。
サステナブルな社会と当社グループの価値向上を実現するため、KPIにより取組みの進捗を管理し、「2030Vision」の実現を目指します。

特定プロセス

これまで
経営戦略の根底にサステナビリティの観点を取り入れる
2018年、執行役社長 中田誠司を委員長とした『サステナビリティ推進委員会(旧SDGs推進委員会)』を設置し、当社グループビジネスを通じ、積極的にSDGsに資する取組みを推進していくことを、「Passion for SDGs ~大和証券グループ SDGs宣言~」として明文化。
STEP1
社会課題の把握・整理
当社グループの企業理念をベースに、各種国際的なフレームワーク(GRI、ISO26000、SASB、TCFD等)、国連グローバル・コンパクト等国際的な取組み、ESG評価機関の指標、政府や経済団体で認識される課題などを勘案し、当社グループにとって機会・リスクとなりうる重要な社会課題をピックアップ。経営基盤の強化として取り組む項目については、65項目のロングリストを作成。
STEP2
社内外ステークホルダーとの対話
ピックアップした項目について、社内外のステークホルダーとのコミュニケーションを通じて当社が社会に与えるインパクトおよび重要性を評価。
評価にあたり、サステナビリティ推進委員会(旧SDGs推進委員会)の社外委員やグループ内有識者へ、当社グループが中長期的に注力すべき重点課題や方向性についてヒアリングを実施。また、各本部・グループ各社のサステナビリティ推進における責任者や2030年に中核を担う若手社員と、当社グループが2030年に「目指すべき姿」について対話を実施。
STEP3
マテリアリティ(案)の策定
重要性の評価結果をもとに、ビジネスを通じて取り組むべき10項目、経営基盤の強化として取り組むべき4項目を抽出。
策定したマテリアリティ(案)に対する、当社グループにとっての機会・リスクを検討。
STEP4
経営陣による議論・決定
取締役会、執行役会およびサステナビリティ推進委員会(旧SDGs推進委員会)等で、社外取締役、サステナビリティ推進委員会(旧SDGs推進委員会)の社外委員、経営陣による議論を実施。
取締役会において、マテリアリティを含む2030Visionを決議。あわせて、その取組みの進捗を管理するKPIを設定。
今後も国際的な社会課題の動向や、事業環境の変化、および社内外のステークホルダーの意見を取り入れながら、継続的な見直しを実施。
これから
マテリアリティに取り組み、「2030Vision」を実現
各本部・グループ各社の責任者による進捗管理と、課題の把握、およびそれに対する施策を実施。
サステナビリティ推進委員会や取締役会等の会議体にて、定期的に経営陣が進捗状況をモニタリング。

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