皆さまには、日頃より大和証券グループに格別のご支援、ご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

このたび、執行役社長　CEOに就任した荻野明彦でございます。

わが国の経済・金融動向を見ますと、「失われた30年」と言われるデフレ・停滞期を脱し、緩やかな期待物価上昇率、好調な企業業績、金利環境の正常化等を背景に、日本企業のコーポレート・ガバナンスや資本収益性の更なる改善に対する期待もあり、新たな段階に移行したように見受けられます。

新NISA制度や資産運用立国に向けた議論等、「貯蓄から投資へ」に向けた大きな時代の潮流を日々感じつつ、当社グループをはじめとする直接金融・資本市場の担い手がこうした経済環境において社会に対し果たすべき役割は大きく、執行役社長 CEOを拝命した重責に改めて身の引き締まる思いです。

今年度は、当社グループにとって新たな中期経営計画の始まる年です。これまで推し進めてきた「資産管理型ビジネスモデルへの移行」や「ハイブリッドビジネスの拡大」、またこれらによる収益構造の多様化・安定化という大きな方向性を受け継ぎながら、当社グループが社会に求められている役割を再確認し、グループの新たな方向性を打ち出していく所存です。

また、当社グループは、社会問題の解決、未来の社会および金融・資本市場の発展のため、本業として積極的にサステナブルファイナンスの促進に取り組んでいます。全てのステークホルダーの皆さまに必要とされる存在となるべく、サステナブルで豊かな社会の実現のための新たな資金循環の仕組みづくりにグループを挙げて取り組んでまいります。

株主の皆さまにおかれましては、今後もなお一層のご支援とご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。